才気はあるが人並みはずれて強い野心を抱くジュリアンを心配した神学校のピラール司教は、ラモール公爵にパリへ招かれた折に彼を同行させる。 ラモール公爵邸で秘書となったジュリアンは、気位の高い侯爵令嬢マチルドの心を射止める。マチルドとの結婚を許され、中尉となるジュリアン。 ところが、レナル夫人の手紙がジュリアンの幸福を引き裂いた。侯爵から家庭教師時代の行いを問われた夫人は聴悔師に言われるまま、彼の罪深さを告発したのだ。
絶望と怒りに駆られたジュリアンはヴェリエールへ赴き、教会でレナル夫人に発砲。夫人は無事だったが、彼は裁判で死刑を宣告されてしまう。 絶望のなか、獄中でレナル夫人の訪問を受けたジュリアンは彼女の変わらぬ愛の深さを知り、心静かに絞首台にのぼるのであった。







