
ヴェローナの工場主ということで、地元の有志としてカラス歓迎パーティに参加。 そこで彼女に恋をし、マネージャーとなってサポート。1949年4月21日に28歳の年の差を超えて結婚。その後、彼女を支えつづけるが、オナシスの登場により、別居となり、71年に離婚。77年にカラスが急死して以来心臓病を煩うようになったが、彼女をめぐる悪い噂や誤解を払拭するために描いた著書「わが妻マリア・カラス」(80)を書上げた翌年81年1月21日に他界。

1946年、海運王スタブロス・リヴァノスの娘アシーナと結婚し、その地位を引き継ぐ。 クルーザー、クリスティーナ号でその富をひけらかすと共に、56年にはオリンピック航空を設立するなど事業を広げる。しかしカラスに熱を上げ、60年に離婚。 しかし、夫を失い悲劇のヒロインと騒がれたジャクリーン・ケネディとの関係も清算できず、68年に彼女と再婚。75年に息子の急死のショックでパリ郊外の病院で死去。 多くの逸話があり、アンソニー・クイン主演『愛はエーゲ海に燃ゆ』(78)というジャクリーンとの関係を描いた映画も作られた。

スカラ座の大株主でもあるミラノの御曹子。ジャン・ルノワールと知り合い、彼が監督する予定だったオペラ映画『トスカ』(39)に助監督として携わる。1943年『郵便配達は二度ベルを鳴らす』で監督デビューし、マニャーニ主演『ベリッシマ』(51)、ラ・フェニーチェでの《イル・トロヴァトーレ》でスタートする『夏の嵐』(54)など作品を発表。54年12月カラス主演《ヴェスタの巫女》でオペラ演出家デビュー。以来、55年《夢遊病の娘》と《椿姫》、57年《アンナ・ボレーナ》とグルック《トリドのイフィジェニー》をカラスのために演出した。 その後、オペラ、舞台の演出と平行して『白夜』(57)『若者のすべて』(60)、『山猫』(63)、『地獄に堕ちた勇者ども』(69)、 『ベニスに死す』(71)、『ルートヴィヒ』(72)、『家族の肖像』(74)、『イノセント』(76)など音楽的にも優れた映画を残した。

詩人、小説家として評価され、『河の女』(55)より映画脚本にも携わる。1961年『アッカトーネ』で監督デビューし、マニャーニ主演『マンマ・ローマ』(62)などを経て、「マタイによる福音書」の映画化『奇跡の丘』(64)で世界的に評価される。「エディプス王」の映画化『アポロンの地獄』(67)や、『テオレマ』(68)、 『豚小屋』(69)など独創的な作品を次々発表。カラスのレパートリー《メデア》の原作を映画化した『王女メディア』(69)にも取り組む。その後「生の三部作」(デカメロン、カンタベリー物語、アラビアンナイト)で評判となり、『ソドムの市』(75)を撮影するもネガの盗難被害に遭い、1975年11月2日に惨殺死体として発見された。

1951年に映画デビュー。以来『真昼の決闘』(52)、ヒッチコックの『ダイヤルMを回せ』『裏窓』(54)、『泥棒成金』(55)、アカデミー賞主演女優賞受賞の『喝采』(55)などで活躍。ミュージカル『上流階級』(56)の際、表敬訪問したモナコ公国のレニエ王子に一目惚れされ、求愛を受け、女優引退。以来、プリンセス・モナコとしてのみ公の場に登場するが、モナコのホテル住まいをしていたカラスと友好を深め、クリスティーナ号では彼女の姿を自身の撮影で収めていた。今回はそれを特別に使用許可を得て、収録することができた。なお、娘ステファニーの運転する車に同乗し、事故に遭い急死した。

ワシントンの新聞社で写真家として活動していたことで、ジョン・F・ケネディと出会い、1953年結婚。夫は61年に第35代大統領に就任するが、不倫相手マリリン・モンローが62年8月に死去。以来、不幸がつきまとい、63年8月に第三児が生まれるも直ぐに他界。11月22日にダラスをオープンカーで行進している所を狙撃され、未亡人となる。一躍悲劇の主人公となった彼女を癒すことと自己宣伝もかねてオナシスはクリスティーナ号に招待。以来、急速に関係を深め、68年にはカラスをよそに再婚。オナシスとの間に子供はもうけなかった。94年5月19日ホジキン病により死去。息子ジョン・ケネディJr.は99年に飛行機事故で死去。娘キャロリーンが残った。
2002年画家マティスとピカソについて追ったドキュメンタリー「Matisse-Picasso」(02)を監督。以来、ドキュメンタリー作家として目覚ましい活躍をはじめ、ジャーナリストのジャン=ジャック・セルヴァン=シュライバーを追った「Servan-Schreiber」(02/arte製作)、写真家ジャック=アンリ・ラルティーグと彼の作品を追った「Jacques-Henri Lartigue - Le Siècle en positif」(03)、現役の歌手で女優のリーヌ・ルノーを長く興味深いキャリアを描いた「Line Renaud, une histoire de France」(06)、シャルル・ド・ゴールの妻イヴォンヌを追った「Yvonne de Gaulle, le rendez-vous de novembre」(06)、そしてサスペンス作家パトリシア・ハイスミスといった、興味深い人物についての作品を次々と手掛ける。本作は高い注目を集め、各国で劇場でも公開された。