友人の19歳の息子に愛されるほど、魅力にあふれた40代後半の主人公レア。彼女は独身を貫き、人生を自分の意志で選択し、資産運用にも長けている、
今で言うセレブなワーキング・ウーマン。恋しても、おぼれることもなく、毒舌家の同僚たちに嫉妬されながらも、窮地を脱し、決してゴシップにまみれる事もなく、
賢く、誇り高く生きてきた。レアは成功し、年下の男性の愛も手に入れたにもかかわらず、一人で生き続けることを自身で課したその精神は、まさしく現代女性の先駆けといえる。
舞台はベルエポックのパリ、1906年。ココット(高級娼婦)たちが、パリの社会の中で最も輝くセレブだった時代。
そんな元ココット、レアに同業のマダム・プルーが一人息子シェリとの仲を取り持ってきた。シェリは19歳で既に女遊びにも飽きているほどの“問題児”だが、
子供の頃からレアを慕っていた。すぐに別れるつもりだったが、“不覚にも”6年も暮らしてしまう。やがて、シェリの挙式を突然告げられた時、
レアは一生に一度の愛だったことにはじめて気づくのだったが・・・
主人公レア役には、3度のアカデミー賞ノミネートに輝くミシェル・ファイファー。妖しいほど美しいシェリ役は『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)のルパート・フレンド。
シェリの母役には、現代の名女優キャシー・ベイツ。原作は20世紀最高の女性作家コレットの代表作「シェリ」。無名のA・ヘップバーンを見出したことでも有名だ。
現代の女性たちが今以上に、誇り高く、潔く、年下の男を愛するときめきを、本作で堪能するに違いない。
まさしく、これは女性たちが更に人生を謳歌するバイブルといえるだろう!
ベル・エポックのパリ。1906年―。時代の空気が20世紀へと移り、パリはヨーロッパで最も栄えた都市として謳歌していた。そして、
その頃、ココット(高級娼婦)が史上もっとも栄えた時代であり、彼女たちは国王、政治家そして、文化人を自分の意思で選ぶことのできる裕福なセレブとして君臨していた。
彼女たちの中の最たる成功者の一人が、その優れた経営センスのおかげで富をも手にしたレア・ド・ロンバルであった。
レアは40代になった今も、その美貌を保ちながらココットをリタイアして、優雅なアール・ヌーヴォーの屋敷で自分の力で築いた富と自由の日々を満喫していた。
ある日、レアは友人で元同僚のマダム・プルーと昼食をともにする。レアにシェリ(いとしい人)というニックネームを付けられたマダム・プルーの息子フレッドは、
享楽的生活を送っている19歳で既に遊びに飽きた問題児だった。マダム・プルーは秘めた魂胆を隠し、レアを慕う息子との仲を取り持った。
初めは数週間の遊びのつもりであったはずが、不覚にも6年が過ぎてなお、シェリはレアの家にいた。二人は互いにとって居心地がよかったのだ。 ある日シェリは母親たちの昼食会に呼びつけられ、知り合いのココットの10代の娘との結婚話を告げられた。マダム・プルーはレアにシェリの結婚を決めたことを伝えた。 レアはうまく動揺を隠しおおせたが、その知らせは彼女を失望させた。その結婚によって、マダム・プルーは巨額の財産を手に入れ、挙式は数週間後に決められていた。
盛大な結婚式の後、シェリたちはイタリアでのハネムーンに旅立った。一方パリでは、レアがマダム・プルーのとげのある嫌味に耐えていた。 マダム・プルーは自分のライバルが落ち込んで弱っている姿を見て、大いに満足していた。誇り高いレアは、自分の傷心を見せないためにも、ビアリッツに逃れ、 マダム・プルーに自分が新しい恋人と出かけたように見せかけて行方をくらませた。シェリとレアの恋は周囲からは綺麗に終わったかと思われていたが、二人は別れてもまだ、 お互いを忘れられずにいたのだった・・・