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コラム

マダム・山中の「巴里[パリ]の空の下」

巴里[パリ]よりmerci!「パリ・ルーヴル美術館の秘密」各地で満員御礼』

先日東京での「パリ・ルーヴル美術館の秘密」の興行が、13週をもって終了しました。本当に多くの方に映画館にご来場いただき、ヒットしましたことに関して心より御礼申し上げます。名古屋、札幌でも大変盛況で、また大阪、福岡、横浜でも上映させていただきましたが、今後全国30都市以上で上映の予定です。この地味なドキュメンタリー映画がここまで日本の観客の方々の関心を浴びたことに、とても感慨深いものを感じ、改めて、美術ファンの多い、知的好奇心の強い日本人の文化意識の高さを改めて感じました。しかしこの作品がやはり「ルーヴル美術館」のドキュメンタリーだったから、これだけの関心を集めたのだと思いますし、また「ルーヴル」だからこれだけ面白い映画が撮られたのだとも思います。ルーヴルはやはり美術館の王様だと言うことを、色々な方面から再認識したのが今回この映画を配給して思ったことでした。この映画を見た方で、また「ルーヴル美術館」に行きたくなられた方は、きっといらっしゃると思います。この映画が撮られたのは今から約10年前ですが、基本的なルーヴル美術館の仕事は変わっていませんが、規模は益々大きくなっています。この映画をご覧になった後、訪れるルーヴル美術館はきっと更に興味深いものとなることと思います。
またこの「ルーヴル美術館」のドキュメンタリーだけでなく、最近の日本ではいろいろなドキュメンタリー映画が映画館で公開されるようになってきました。これはハリウッド映画だけでなく観客の皆様の嗜好が多種多様化していることであり、我々もいろいろな映画を探そう、と言う意欲も沸いてきます。

ところでハリウッド映画を殆ど見ない私ですが、私が最近2本アメリカ映画を見ました。とても珍しいことなので、感想を一言。
「ロスト・イン・トランスレーション」は、こちらにいるフランス人やドイツ人から日本人として、どう思うかと度々感想を聞かれるのと、また我々の会社の近く、中目黒でもロケ撮影されたということで、見てみる気になりました。
描かれている二人のアメリカ人の感情はナイーヴで繊細で好感が持てましたが、日本の状況はなんだかびっくりしてしまい、私が行ったことないような所ばかりが出てきて、極端な描かれ方で「これを日本で公開して、日本人の我々は、面白がれるのかしら?」と思ったのが素直な感想でした。正直言って行きたくなーい、と思わせる日本の場所が多く出てきていました。でも日本では今試写室も連日満席だそうで、やはりヒットするのでしょうね。
もう1本見たのは、「恋愛適齢期」というD・キートンとJ・ニコルソン主演のラヴコメディですが、友人達の間で話題になっていたもので、「50代の女性が30代の若い男性から愛される」というのが、とてもいいそうですが、私はやはり30代の男性よりもJ・ニコルソンの方がいいな、と思いました。しかしラヴコメディですがコメディ色が強すぎて、少し白けたのが正直な感想です。でもD・キートンの相変わらず素敵なファッションセンスには、うっとりしてしまいましたが、彼女は小じわが増えてびっくり、でも年齢を自然に重ねている証拠であり、年齢を重ねてもしわが全く出来ない、20年来顔が変わらない多くの女優達よりも、ずっと魅力的だと思いました。
セテラ・インターナショナル 山中陽子

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